【ココ読んで!!3(スリー)】好奇心を”天職”に変える 空想教室
こんばんは。
本日は北海道の真ん中にある町工場、植松電機を経営されている植松務氏の「好奇心を”天職”に変える 空想教室」です。
従業員20名足らずの町工場で、ロケットや人工衛星を丸ごと作って宇宙に飛ばしたり、無重力を再現できる大きなタワー(世界でNASAとドイツとここの3か所しかないそうです)などを作られています。
この本はTEDxでのスピーチ内容となっています。
空(の先の宇宙)をみつめているのでしょうか。日本の将来でしょうか。
おすすめその1 とにかく植松さんがすごい
小学生の時の卒業文集に将来の夢など書きますよね。みなさんは夢にたどり着きましたでしょうか?
私は何を書いたのかすら思い出せませんでした( ;∀;)悲しいです。
潜水艦を作って世界の海を旅したいと書いた植松少年。先生に「ほかの子は”ちゃんとした仕事”の事を書いているのに、おまえだけどうしてこんな”できもしない夢みたいなこと”を書くんだ」と怒られてしまいます。夢を書けって言ってたのに・・・と植松少年はこまってしまいます。
これは私も同じことを感じた事があります。
ムスメちゃんの小学校に、将来何になりたいかと全校生徒の短冊が貼られていたことがありました。
今はやりのユーチューバーやプロゲーマー、親の跡を継ぐのか医者だったり。
結構見かけたのが、公務員でした。親から言われてるでしょ?と思ってしまいます。
安定(今もなのでしょうか?)のイメージからの親心なのでしょうか・・・。もうちょっと具体的に考えてもいいのかなぁと。
話は植松さんに戻りますが、周りの”無理だ”という声に負けずに工夫や努力を重ねていく姿に心動かされます。
決して上からでなく、同じ目線でやさしく語りかけ「ホラ、あっちだよ」と導いてくれます。
おすすめその2 子育てにかかわる人に読んで欲しい
こんな時、お子さんに何て声かけますか?
・失敗したとき
・いやなことに対面したとき
・将来について
「これでいいのかな?」と思う事ありませんか?私はありました。
植松さんが経験されたことからたくさん学ぶことができます。とても参考になります。
おすすめその3 「思い」について考える
この本は5つの章になっていて、すべてのタイトルに「思い」がついています。
夢、好きな事、好奇心・・・せわしない生活に流され「思う」ヒマがない・・・なんて言い訳している自分がいます。
ちょっと手を止めて、「思い」について考えてみませんか?
【ココ読んで!!3(スリー)】1年後に夢をかなえる読書術ービジネス書の底ヂカラを引き出そうー
こんばんは。
読書について、ただ読むだけではもったいないかなと思い。
数ある読書術本の中で、タイトルにひかれて手に取りました。
おすすめその1 1400円の本を読んで7000万円の売上!?
すごいインパクトですよね。著者の間川清氏は弁護士さんで、独立したものの仕事ゼロ。親御さんに「死なないでね」と言われてしまうくらいどん底状態。そんな状況をどうやって脱したのか?1400円の投資(本購入)で7000万円の売上を達成した経緯について語られるのですが、まず語り掛けるような文体が目に優しいんです。素直に内容が頭に入ってきました。
この本も1400円(税抜き)でした(^^♪
おすすめその2 読んだこと・学んだこと→行動。わかっているけど・・・
行動のない読書は娯楽である・・・ですよね。小説はそうですよね。物語の世界にどっぷり浸かって別世界を楽しむ。これも本の楽しみ方の一つです。
「本を読んで行動せよ」・・・わかっているんですよ。今まで読んだ本にも書かれてました。耳・・・ではなく目が痛いくらいです。
今までなぜ、行動しなかったのか?
「本を読むと成功できる6つの理由」を読んでわかった気がします。
自分の心にストンと落ちる理由に出会っていなかったと。
歴史は繰り返す、と言われますが文明がいくら進んでも、人間のやらかす事って変わらないなぁ~ってありますよね。逆もしかりで成功するパターンも傾向があり、それを本で学べるなんて読まない手はない!!
改めて実感しました。ホント、本って面白くてたまりません。
おすすめその3 実践編:ホロ酔いで本屋へ行け!
ホロ酔いで本屋?面白いです。後半は書店の活用法や本の選び方、本の読み方をクスッとなるエピソードを交えて詳しく解説されてます。
私もショッピングモールへ行くと、必ず書店に寄ります。店舗によって品ぞろえが違うので見るだけでも楽しいです。
しかし、近年書店が減っているのが残念です。
「こんな内容の本読みたいなぁ。〇〇が気になっているなぁ」とアンテナ感度上げて本棚を見ると、気になるキーワードの入ったタイトルが目に飛び込んで来ますよね。
いわゆる”ジャケ買い”して、内容も満足ならお宝発見です(^^♪
受動的に読むのではなく、目的をもって読み、何をしたらいいのか考え行動する。
一つづつ、やってみる。継続してみる。
その一環として、アウトプットを実践しています。目的地にたどり着く道なのかはまだわかりませんが、とにかく継続することを。
がんばります。
【ココ読んで!!3(スリー)】クリアカラー 国語便覧
こんにちは。
本日は、みなさん一度は手にしたことがあるはず。国語便覧です。
学校の授業で数ページ見ただけ・・・なんてもったいない!
私の愛読書です(^^♪
私が持っているのは、この数研出版のものです。
おすすめその1 とにかくコスパがよい優良書物
歴史の資料集もそうですが、学校教材として使用されている書籍は内容以上の低価格です。千円でおつりがくるなんて、コスパ最高です。
ここまでの内容を一冊ずつ集めようとしたら、時間と費用ハンパないでしょう。
しかも、学生時に手にしていたなら、捨てずに本棚に入れておいてくださいね。
おすすめその2 まるで博物館
古文から現代文、漢文と文学についての情報はもちろんですが、漢字の知識や対義語・類義語、ことわざなども載ってます。古文や漢文かなり掘り下げられているので読み応え十分です。
文字だけでなく、写真もふんだんにあります。昔の暮らしぶりや衣装、恋愛事情など博物館並みです。
現代文の項目にある「見つけよう自分の物語を」というチャート図がありまして、現代小説やマンガなどが分類されて紹介されています。たとえば、「たたかう」ではバガボンドやBLEACH、「恋愛」ではノルウェイの森やめぞん一刻など。
現在の気持ちや気分でおすすめが見つかるかも。
おすすめその3 表現特集がすごい!社会人にこそ見て欲しい
ここでは「総合的な学習」の手順や、スピーチ・話し合い・ディベート・プレゼンテーションについてなど具体的な例を上げています。
あとは、履歴書・手紙はがきの書き方や、原稿用紙の使い方や読書感想文やレポートの書き方なんかも載ってます。
結婚式や同窓会の招待状の返信用はがきの書き方って、たまにマナー問題でクイズ番組で見かけたりします。国語便覧にはちゃんと記入例が載ってますよ。
これって、社会人にも必要な知識ですよね?そうなんです。社会人にも「大人の趣味・実用」にも役立つんです。
私は原稿用紙の使い方がとても参考になりました。正しい書き方はもちろん、注意点と誤用例もあります。ルールがわからなくなったときに助かります。夏休みに子どもに聞かれてもいいように、インデックスつけてスタンバってます(笑)
国語便覧を見ていると、日本語って難しいなぁと思います。でも、こんなに複雑で豊かな表現ができるのも日本語のいいところ。文学も長い歴史があって、表現の流れも時代とともに変化していく過程を見ることもできます。
繰り返しますが、捨てないでくださいね。
【ここ読んで!!3(スリー)】蠅
こんにちは。
「赤い着物」同様、こちらに収録されています。
おすすめその1 蠅の視点に注目
冒頭に出てくる”ただ眼の大きな一疋の蠅”が、蜘蛛の巣から生還し馬の背中に這い上がるシーンから始まります。
この蠅が馬車の屋根の上から淡々と変わりゆく風景を、そのあとに起こる”悲劇”を見ています。
この蠅のカメラのような(眼の大きな、という表現もカメラっぽく感じます)視点にしているところがより”悲劇”を引き立てていると思います。
それぞれ目的や事情を抱えた乗客たち。息子が危篤、小さな子供、大金を手にして夢を描いている人・・・あっけなくぶった切ってしまうには「蠅」が適役だったのではないでしょうか。
おすすめその2 対比を楽しむ
息子の危篤の知らせに一刻も早く馬車を出してほしい農婦と、誰も手を付けていない蒸し立ての饅頭を食べるのが生きがいの馭者(ぎょしゃ)。涙声の農婦を見もせずに憮然とした対応しかしない。この温度差。後から来た乗客のイライラが募るも気にしない。
饒舌な田舎紳士と一人だけ外を見ている男の子。男の子は目に映るものに興味深々なのに、母親はいつも生返事。
迫りくる危機に対して、馭者は居眠り、居眠りに気付かない乗客たち。知っていたのは蠅のみ。
蠅は大きな眼で俯瞰、馬は目隠しをされており目の前しか見えない。
動かなくなった人と馬と板片とのかたまりと、悠々と青空の中を飛んでいく蠅。
冒頭の蠅の生還と、文末の人と馬の死。
対比を見つけ出すのが面白いです。
おすすめその3 考察を楽しむ
感覚的で色彩・映像美あふれる作風である「新感覚派」の作品は考察を楽しむのにぴったりです。
短編ですが、余韻に浸りながら考える余地がたくさんあります。
なぜ、蠅にしたのか。
人間から見た蠅は、うざったく潰してもなんとも思わない。もしかしたら、蠅から見た人間も同じなのではないか。結末のあっけない死も腑に落ちるような気がします。
乗客の家族のその後も気になります。農婦の息子は?男の子の母親はなぜ上の空だったの?田舎紳士の持っていた大金は?娘と若者はどこへ行こうとしていたの?ああ、気になる。
まだまだこの作品を楽しめそうですね。